Looker Studioでダッシュボードを作った。きれいにできた。そして3ヶ月後、誰も見ていない — 非常によくある話です。原因はツールの選定でもグラフのデザインでもなく、ほとんどの場合設計にあります。この記事では、「見られるダッシュボード」に共通する条件を整理します。
見られないダッシュボードの共通点
- 全部載せ — 「念のため」の指標が並び、どこを見ればいいかわからない
- 誰のためか決まっていない — 経営層向けと運用担当向けが同じ1枚に同居している
- 更新が手動 — データの転記が必要な時点で、更新は止まる運命にあります
設計の3原則
- ① 1画面1目的 — 「経営層が月次で見る画面」「運用者が毎朝見る画面」を分ける。対象と頻度が違う画面を混ぜない
- ② KPIは5個まで — 迷ったら削る。詳細はドリルダウンや別ページに逃がし、1画面目は判断に使う数字だけにする
- ③ 異常が3秒でわかる — 目標ラインとの差分・前期比を色で示す。「読む」ダッシュボードではなく「見た瞬間わかる」画面へ
この記事のポイント
- 見られない原因は「全部載せ・対象不明・手動更新」の3つ
- 設計原則は、1画面1目的・KPI5個まで・異常が3秒でわかる
- 画面より先に「誰が・いつ・何を判断するか」を決める
作り方の手順
| 手順 | 決めること | ポイント |
|---|---|---|
| ① 見る人と頻度 | 誰が・いつ・何を判断するための画面か | ここが決まらないうちはグラフを作らない |
| ② KPIの選定 | 判断に直結する5個以内の指標と目標値 | 目標値のない指標は載せない |
| ③ レイアウト | 左上に最重要KPI、下に行くほど詳細 | 視線は左上から。1枚に収める |
| ④ 自動更新と運用 | データ接続の自動化と、見る場の設定 | 朝会・定例のアジェンダに組み込む |
「見る習慣」までが設計
最後の1ピースは画面の外にあります。どれだけ良い画面でも、見る場がなければ存在しないのと同じ。週次定例の最初の5分はこの画面から始める、毎朝Slackにスクリーンショットを自動投稿する — 見る習慣をセットで設計して、初めてダッシュボードは意思決定の道具になります。
まとめ
ダッシュボード設計とは、グラフを並べることではなく「誰が・いつ・何を判断するか」を決めることです。1画面1目的、KPIは5個まで、異常が3秒でわかる。この3原則と見る習慣のセットで、作って終わりの画面は意思決定の起点に変わります。
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